きのうなにしてた

忘れたり忘れられたり、人は哀しい生き物

ラオス(ルアンパバーン)に一体なにが…(5日目/最終日)

ルアンパバーン滞在5日目、最終日の朝。

この5日間、毎日天気に恵まれた。深夜から明け方にかけてグッと気温が下がり、昼前には日本の真夏のような気温になる、この地域の気候にもすっかり慣れた。

 

この日の朝も、ご多分に漏れず寒い。上着が必要な気温。

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滞在中、ほぼ変わり映えのない朝食メニューだった。正直飽きてしまったが、それでも美味いものは美味い。最終日はちょっと欲張ってマンゴーを多めに食べました。それとマンゴージュース、シメのラオコーヒーで完璧。

 

チェックアウトは11:00。

朝食後、チェックアウトの時間まで、部屋の整理や荷物のパッキング、そして…。

滞在中にとってもお世話になったホテルスタッフに、何か感謝の印を表したいと思い、手紙を書く事にした。

最初はチップでも置いていこうかと思ったのだが、なんかそういう種類の感謝ではないというか、事務的にお世話になったのはもちろん、人としてとても良く接してくれたので、気持ちを伝えたくなったのだ。

 

当然、僕の英語は中学英語止まり、いやそれ以下の知識なので、Google先生に全てを翻訳してもらい…。

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合ってるかどうかはわからないが、きっと半分くらいは言いたい事が伝わるはず…帰りに渡す手紙を書き、荷物のまとめも終了。

気づけば11:00近く。

帰りの飛行機が17:30と、まだ時間があるため、チェックアウト後フロントに荷物を預け、15時くらいまで観光(散歩)する事に。

 

お昼少し前にして、最後の観光。

とはいっても、流石にやる事がない。

ただ、一箇所だけ宛てがあった。

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ナムカーン川を散歩中、何度となく目に入ってきた竹の橋。

観光客が渡りながらよく写真を撮っていた。

どうやら川の水位が低い乾季の間、川沿いに住む一家が、生活のための通行料を得る目的として、手作りで作っている橋との事。

当然、雨季になり水位が増すと橋が流され、また次の乾季に橋を作り直すらしい。

スゲー価値観だ。

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橋の入口に色々と説明書きが。

通行料7000キープを支払い橋へ。

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この街に滞在中、ハンドメイドな橋には慣れたつもりだったが、この橋が一番怖かった。

ただただ揺れる。

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僕自身、なかなかの田舎出身なので、竹の剛性や、しなるが故の強さを知ってはいるのだが、とにかく揺れる。

写真には写ってないが、後からついてくるガタイの良い黒人グループが、ドスドス歩きまくって、本当に壊れるのではないかと不安になる。

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でも、景色はすんばらしい。

昨日の「ユートピア」から見た景色と殆ど一緒だ。

濁ったナムカーン川と無音が織りなす、心洗われる風景。

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そして向こう岸へ上陸。

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こちらには一体なにが…。

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…と思うも、観光客向けの飲食店や、もはや見慣れたヤル気のないラオ犬がいるばかりで、やや拍子抜け。

 

でも、折角なので渡った先を探索する事に。

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すると、また何やらワット(寺院)を発見。

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正直、この頃になると、ルアンパバーン様式の寺院も、やや食傷気味に。

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パン屋で糖質補給。

その後、橋を戻り市街地の方へ。

 

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滞在中何度か行き来した小学校?

ひたすらに無邪気な現地の子供達に癒される。

が、ここでも無遠慮なある観光客が、ズケズケと敷地内に入り写真を撮っていて、辟易とする。。。

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イッヌやーい。

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もう本当にやる事が無くなってきたので、完全に気分で街をうろつく。最後の最後まで、この街を堪能する。

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何度見たであろう、ブーゲンビリアメコン川

 

そして。

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この街といえば、イッヌを語らずして始まらないのである。

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野良犬なのか飼い犬なのか分からないが、滞在中はとにかく多くの犬と触れ合えた。印象として、とにかく穏やか。数的に、いわゆる「野犬の群れに囲まれた」というシチュエーションもあったが、基本全ての犬はのんびりしてる、というかやる気のない犬ばかりで、身の危険を感じた事は一度もなかった。

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光の当たり具合が素敵な風景。

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そしてまたイッヌである。

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これは確か図書館だったかな。中には入らなかったが、子供達が出入りする姿が見えた。

 

そして。

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出た!もう何度目?と言わんばかりのサンドイッチである。

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もはや特にコメントはない。パンが美味い。ビアラオで流し込むのがなんとも言えぬ至福の瞬間なのである。

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メイン通りの売店にて。

フライドバンブー。つまり揚げメンマ。(乾燥メンマ?)
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コレ、みんなビアラオ片手に歩きながら食べてたり、ラオ人達が公園で酒のツマミに食べてたりで、ずっと気になっていたのである。

なかなかクセになる味。酒のアテですな。

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何度通ったか分からない、ナイトマーケット入口付近の屋台広場。

滞在最後の食事を、ここでとる事に決定。

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可愛いビアラオのタンブラー。
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セルフでカスタマイズした、かなり辛めのカオソーイ。

この日はどういう訳か観光客も少なく、街中に人がいなかった。メチャクチャのんびりしていて、屋台のオッサンの子供達と戯れあったり、なかなか良い時間が流れていた。

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もう帰国するのかと思うと、なんだか本当に寂しくなってきたなー。
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というわけで。

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よく通ったホテル近くのコンビニ?YSPミニマートで最後の抵抗。ビアラオを買い、コンビニ前のテーブルで、勝手に角打ち。ジャパニーズスタイル。

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何度も通り過ぎたこの標識とも暫しのお別れ。

 

15時近くになり、スーツケースを預けていたホテルに戻る。4泊お世話になった、ジャスミンルアンパバーンホテルとも、ここでお別れ。

朝書いた感謝の手紙をここで手渡す。

 

感極まった様子のラオ人スタッフ。彼には本当に良くして頂いた。

「帰りの飛行機は何時だ??空港までのバンは予約してあるのか??」と聞かれる。

飛行機は17:30発で、空港までは適当にトゥクトゥクを捕まえていく予定だと伝えると、「トゥクトゥクは高いから、俺らのバンに乗ってけ」との事。

お言葉に甘え、バンに乗せてもらう事に。

 

市街地からルアンパバーン国際空港までは5キロくらい。あっという間。窓の外を流れる景色を見ながら、もう当分ここにくる事はない…もしかしたら二度と訪れる事はないかと思うと、言葉にできぬ切ない気持ちになってくる。

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僕だけを乗せたバンが空港に到着。

空港→市街地を結ぶタクシーの運賃相場は5万キープのため、支払おうとするも「いらない」の一点張り。

こういう結果を見据えてホテルを去り際に手紙を渡した訳ではないし、あんなのただの自分の自己満だったのだが、想いが伝わり、その上このような好意を返してくれた事に、とても嬉しくなる。

 

今回は、この好意を甘んじて受ける事にした。

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この小さな国際空港ともお別れだ。
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帰りもバンコクエアウェイズのラウンジが利用できるのだが、中国人観光客の団体ですし詰め状態のため、利用せず。
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景色を眺めたり、残った通貨(キープ)を消費したり。
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日本円にして30円程余ったのだが、流石に使いきれず寄付しました。

 

そして。

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帰りのバンコクエアウェイズは、プロペラ機ではなく、三列三列の一般的な機材でした。
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機内食エスニック焼きそば?結構美味かったです。

 

程なくして、乗り換えのバンコク着。
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広大なスワンナプーム国際空港では、こちらの端末が役に立ちました。

チケットのQRコードを読み込ませると、搭乗時間、搭乗時間ゲートの場所を教えてくれるもの。

 

その後、ルアンパバーンで何度か食事を共にした香港出身の女性と偶然遭遇。時間を潰し…。
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バンコク現地時間22:05発の飛行機にて、一路羽田へ。

 

帰路こそ完全に寝るつもりが、また映画にハマってしまう。韓国映画の「パラサイト 半地下の家族」久々に見応えのあるブラックコメディであった。途中以降、ブラック度マシマシ。観終わった後、思わず自分の体を「クンクン」と嗅いでしまう作品でした。

 

そんなこんなで、日本時間早朝5:00過ぎには羽田着。

 

長いようであっという間だった、ラオスルアンパバーンの旅。

「何もしないをしに行く」場所としては、この上ない所でありました。

エネルギッシュで、インプットをするような地ではなく、マッタリとした土地の空気に身を任せ、己の感性が研ぎ澄まされるような、そんな気持ちを味わう事ができました。

 

さー、ここから更に前へ前へ。

ひたすらに歩を進め、まだ見ぬ人生の景色を見ていきたいと思います。

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