きのうなにしてた

忘れたり忘れられたり、人は哀しい生き物

ラオス(ルアンパバーン)に一体なにが…(2日目)

2日目朝。

 

ルアンパバーンの朝を象徴する光景である托鉢を見学に行くつもりだったが、気だるさによりパス。

 

早朝5:30頃、遠くから寺院の鐘の音が聞こえてくる。

そしてこの時気付いたのだが、この時期(1月)朝はまあまあ寒い。長袖必須。

イメージ的には、昼前くらいからガッツリ気温が上がり30度を超えるも、夕方以降過ごしやすくなり、明け方には20度切る…15度くらいの感じかと。

 

何はともあれ朝食。

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なんて事ない朝食だが、パン自体がとっても美味しい。生地に含まれるバターの割合が多いのか。芳醇な香り。合間に挟むラオコーヒーのほのかな甘味が、靄がかった脳を覚醒させる。

 

そして、本日は昨日ホテルフロントから予約した「クァンシーの滝」ツアーに参加。

バンのピックアップ時刻が9:00という事しか理解していなかったというのもあるが、予約自体キチンと成立しているのか不安。

 

とにかく下は水着に着替え、バスタオルを用意して9:00にフロントに待機。

程なくしてバンが到着。よかった。

 

バンには運転手以外、誰も乗っていない…と思っていたら、2、300メートル走らせた辺りで停車。「別のバンに乗り換えるから降りろ」と言われて路上待機。これ、最初からここ待ち合わせでよかったんじゃね…??

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(「DRIVER FC」…彼の勇姿の背後で不安げに乗り継ぎバンを待つ自分)

 

数分後、無事に乗り継ぎバンが到着。

後部座席満席につき、助手席に乗車。

ドライバーはラオス人。他の乗客は中国人カップル以外、全員欧米人の男女。みんなを乗せて満員バンが走りだす。

 

改めてルアンパバーンの交通事情、なんでもアリのカオス状態。

道はある程度舗装されているのだが、マンホール程度の穴が突如現れたり、夜間走行には注意が必要な印象。バイクをレンタルするかギリギリまで迷った自分だったが、上記の道路事情もありながらやめた。クレジットカード付帯の海外旅行保険にしか入っていなかったし。

 

タイや台湾に比べたらバイクは少ない方だが、ノーヘル、3人乗りはもちろん、多分小〜中学生の子供達が、当たり前のようにバイクに乗っている。

これは推測だが、ラオスにおいてバイクは免許ナシで乗れるのではなかろうかと。

 

また他の東南アジア国同様、みんな運転中スマホ見まくり。勘で運転しすぎ。

 

そして、基本的に信号というものも存在しない。少なくとも今回の滞在中、自分は見なかった。

よってカオスな往来を人が通過する際は、阿吽の呼吸で通過する訳だが、これが不思議と怖くない。

なぜなら、カオスな交通事情ゆえに(?)飛ばしている人がほとんどいない。

なんとなくなのだが、他者に対して寛容というか、「自分が適当なのだから他人も適当だろう」という気持ちが伝わってくる。

他人も適当…つまり、公道において、他の車両、歩行者がどういう動きに出るかわからない、そういう意味で他人のモラルをアテにしていないため、せめていつでも停まれる速度で走っているのか、そんな気がした。

 

刹那、何かと他者に対する不寛容な側面が際立っている現在の日本に置き換えて、ちょっとだけ考えさせられた。

上司のせいだ、電車が遅れた誰のせいだ、一時はともかく、ずーーーっとそんな事ばかり言っていても、きっと僕も貴方も幸せにならない。

完璧な人などいないのだ。

 

そうこうしているうちに途中、木でできた橋を数箇所通過。

(幹線道路を繋ぐ橋が木製である事が多かった。木の橋を車がバンバン通っていく…)

 

滝が近づいた辺りの路上でバンが急停車。なんだなんだ。

どうやら「入場料をまとめて払うから、今ここで徴収する」らしい。全然問題ないのだが、なぜ今ここで。着いてからじゃダメなのかよ。急に追い剥ぎに豹変したのかと思いましたわ笑

 

そして出発から1時間ほど経ったのち、クァンシーの滝到着。

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「2時間後の12:10に集合」と言われ、各々滝の方へ。

駐車場には似たような乗り合いバンが一杯停まっているので、写メを撮っておくよう勧められる。

 

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入場後。どうやら、途中クマの保護センター的なところを通過し、滝に至るらしい。

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自分が行った時は、クマ達はおネムだったようだ…

 

そうこうしている内に、滝が見えてきた。

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うっひょぉ〜!な透明度。「水色」。絵の具色。

これぞエメラルドグリーン!

絵本に出てくる桃源郷感というか、パラダイスみが凄すぎる。

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欧米人達が、ポンポン脱ぎ出し、滝(池)へダイブしまくる。

そうか。これが世界基準の陽キャなのか。

ジャパニーズ陽キャなど、彼らの前では可愛いものだ。

とはいえ、周りを見渡すと日本人はほとんどいない。水着着用で来た以上、気合いを見せるのだ!

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(腰まで水に浸かってます)

気合いで気概を見せたものの、すぐそばでトップレスで記念撮影に興じる女性がいるなど、なんというか、にわかではない本質的陽キャの強さを見せつけられました。

 

荷物を預けるロッカーなどはなく、当初は防犯の関係上、バッグ持って腰までしか浸かりませんでしたが、この後欧米人に負けじと海パン一丁になり、滝へダイブ。

「ナイスジャパニーズ!」の歓声に包まれ、微妙な空気になった事を、ここに記しておきます。

(5秒に1回は荷物の方に目をやり、荷物に手を出される事のないよう、殺気を出しまくりました)

こちらの滝、簡易的な更衣室があるのみなので、泳ぐ際の貴重品の取り扱いについては完全に自己責任になります。その辺に置いとくしかないです。

ただ、雰囲気としてはあまりにもピースフルな空間のため、流石に盗みを働こうという輩はいないのでは、と個人的には感じました。

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この旅にて自撮り棒童貞を卒業。一人撮影タイムも悪くない。キャッキャ。

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池には魚(ドクターフィッシュ??)がいて、油断するとわさわさ寄ってくるのだが、大きさが自分の知ってるソレではなく、もはやイワシレベルの大きさ。痛さと気持ち良さとキモさのトリオ。

あと底の泥。白泥なのですが、これを全身に塗りたくってパックしてる男女もおりました。

 

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その後、滝のさらに上を目指す。なかなか険しいトレッキングなどもしつつ、堪能し尽くした感もあり、ゆるやかに入口(出口)の方へ向かう。

戻りの集合時間まで30分程を残したタイミングで、駐車場付近の土産物屋台を見学。

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小腹も空いていたので、本格派な観光客向けの屋台にトライ。結果、本格派な料理が…

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味はまぁ普通だったのですが、タマネギが完全にイッている味でして、タマネギ以外完食。あぶねーあぶねー。

 

集合時間となるも、欧米人老夫婦がなかなか戻らず…最終的には見捨てられてバンは出てしまいました。日本だったらあり得ない(?)のかもしれないですが、海外での体験であれば、これもある程度は自己責任なのかなと。

 

帰路の道中、ウトウトしながらルアンパバーン市街へ。とりあえずシャワー浴びにホテルに戻る事に。

 

この時点で昼過ぎくらいの時間。ホテルフロントで、様々なツアーの内容が書かれたポスターが目に入ってくる。

ふと「象使いツアー他」が、どうしても気になった僕は、フロントスタッフに予約を頼む事に。

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予約したのは、象乗り体験&象使い体験、ブッダケイブ(パークウーの洞窟)観光、ウィスキー村観光、がセットになった1日ツアー。

合計35万キープ(4000円ちょっと)。

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ホテルでは、他にも洗濯サービスとかレンタルバイクとか、頼めば色々代行してくれる感じでした。

とにかくフロントの男性がメチャクチャいい人で、僕のスペシャルな英語でも難なく通じました。

 

翌日の予定をバッチリ立てたところで、小腹を満たすため、近所へ。

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向かったのは、初日から気になってた、ホテルすぐそばにあるサンドイッチ屋さん「BREAK for a bread」。

感じの良い若い店員さんが切り盛りされてて、お客さんの殆どが欧米人観光客。

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「BBQ chicken」(1万キープ)と、ビアラオを注文。合わせて2万キープ(250円くらい)。

またまた、このサンドイッチがメチャ美味。パンが美味い。外はカリッ、中がモッチモチ。

具材は、昨日川沿いの店で食べたのより上品な味付けで、底の方に入っていた野菜の酢漬け的なのと、パクチーがとても良い仕事をしてました。

滞在中、色々なサンドイッチを食べましたが、この店が一番コスパ良かったかも。250円でこのセット食えるのなら一生これでいい。うまうま。

 

小腹が満たされたところで、散策開始。

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「ここから各都市まで◯◯km」の標識。ちょいとしたフォトスポットになってました。

 

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ルアンパバーンの街イチの高層建築・インディゴハウス。メイン通りのランドマーク。一階がカフェで、二階以上が宿泊施設っぽかった。本当はここに泊まりたかったのだが予約取れず。

街全体が世界遺産に登録されている関係で、この街では建築制限というか、高い建物が建てられないみたいです。

 

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明らかにユ◯クロのパクリなのでは、という店を発見。店内を見渡すと、意外とモノの雰囲気も良く、値段も手頃。クァンシーの滝で、履いてた靴がびしょ濡れになっていたので、こちらでサンダルを購入。3万8000キープ(450円くらい)。

 

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先程のサンドイッチだけでは足りず、こっそりトムヤムスープを摂取。

 

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昨日も感じたが、ルアンパバーンの街は、無目的にプラプラと歩いているだけで、とても気持ち良い。

他の歩いてる人達も、どこかあてのない雰囲気を漂わせながら、土産物屋を冷やかしたり、疲れたらカフェでチンタラ時間を潰したり、無意味にビアラオをあおったり…少し時の流れが緩やかになっているのを感じる。

 

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そうこうしている内に夕暮れ。ナイトマーケットの準備が始まっていた。

 

…そうだ!今日はラオス式マッサージを受けるのだった!数あるマッサージ店の中から、この日はメコン川沿いのこちらのお店に入店。

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ラオ式マッサージ1時間6万キープ(700円ちょっと)。

ルアンパバーンのマッサージ店は、ほとんどがこれくらいの価格であった。

で、入口で呼び込みやってたのが、高校生くらいの女子集団。

「ラオマッサージ、OK??」と声をかけると、「OK!」と、その中のボス格の女の子が手を引いて店内へ。客は自分のみ。そして何故か通されたのが、二階奥にある薄暗い個室。しかも、傍らに他の女子(店員?・友達?)が寝ているのだが…。ていうか手を離しなさい、手を。

おいおい、これってまさか変な店じゃないよな…この街には、その手の怪しい店はないと聞いていたが、一気に不安になる。そして、全力で手荷物へと意識を向ける。

クァンシーの滝といい、今日は荷物を守るために殺気立つ事が多い笑

 

結果、極めて健全なお店で、ピッタリ1時間施術してもらいました。

タイ式マッサージとはまた違った感じで、筋肉をギュッと揉み込む感じ。だいぶ疲れが取れたので、また行こうと思う。

 

外に出ると、すっかり辺りは夜に。

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夜ご飯は、ナイトマーケット入口近くにある広場のお店に決定。

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んー、これは普通でした笑

というか、「トムヤムシュリンプ」と書いてあったので、ツマミ的なものを想像していたのですが、このようなパスタスタイルで出てきて、ちょっとイメージと違いました。

ご馳走さまでございました。

 

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ナイトマーケット付近の露店を見学し…。

 

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昨日発見した、ホテル近くのコンビニ(?)YSPミニマートで夜食を物色し、帰路へ。

 

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ホテル前でイッヌが待っててくれた。イッヌ大好き。

明日も盛り沢山なので、この日も早々に床に就くのでありました。