きのうなにしてた

忘れたり忘れられたり、人は哀しい生き物

ラオス(ルアンパバーン)に一体なにが…(3日目)

3日目朝。本日も安定のホテル朝食。

この日はテラス席で、少しだけ優雅に。

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この時季にも関わらず、マンゴーが美味すぎなのです。毎日食べてました。

 

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自室前にて。最小限の荷物で来ていたので、毎日洗濯してました。街には洗濯サービス(1kgあたり1万キープ)の業者がいくつもありましたが、僕は洗面所でストイックに手洗い。

 

というわけで、本日は昨日ホテルフロントを通じて予約した、象使い他もろもろのツアーです。

 

予定通り、8:30にホテルにバンが迎えにくる。

おっ!この旅、至近距離で対面する初めての日本人だ!40歳くらいの日本人男性2人組が車内に。

そこに自分を合わせて、3人。あとは運転手かガイドかよくわからないが、ラオス人が3人乗車しており、バンは次なるピックアップ場所へ。

 

ぐるぐると市街を一周半くらいして、次なる参加者をピックアップ。

欧米人カップル、欧米人老夫婦、ぱっと見インド系の男性二人組、日本人母娘、そして日本人女子二人組が続々と乗車…しっかしよく乗るなぁ、このバン。

日本だったら定員オーバーな気が…。

 

みんなを乗せてバンが走り出す。

道中説明があり、どうやらこのバンに乗ったメンバーは、「ウィスキービレッジ」「象乗り体験」は共通してるのだが、人によって、その後、引き続き象使い体験をしたり、ブッダケイブ(パークウー洞窟)を見に行ったり、クァンシーの滝を見に行ったりと…行程が別々らしいとの事だった。

 

車内でガイドから渡された手書きのチケット。(これをチケットと呼んでいいのか??)

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あれ、半日ツアーになってね??

確かホテルのスタッフには1日ツアーでお願いしたはずなのだが…。

というか、この行程を半日で回るのは無理があるような気がする。

…などなど不満があったのだが、ガイドもめっちゃ忙しそうで、他の参加者への行程確認や、ツアー先への確認電話などでバタバタしており、確認の機会を失ってしまった。

どうやら他の参加者も僕同様「聞いてたのとなんか微妙に違う」という人がほとんどのようだ。

 

僕はといえば元来楽天的な「なるようになれ」な性分なので、これはこれで成り行きを楽しむ事にする。

そうこうしているうちに最初の目的地、ウィスキービレッジに到着。

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長閑という言葉が相応しい村。

この時点で9時過ぎくらいだったのもあり、まだ村が始まってなく、住人達が日常の営みを繰り広げていた。

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ここで、ラオウィスキーの試飲をさせてもらった。

2種類飲ませてもらい、蒸留前(?)の一つは日本酒に通じるフルーティーな味わい、もう一つは泡盛的なスピリッツであった。

米からできてるので、両者に似てくるわけだ。

 

恐らくこの村は、この手のツアーで必ず立ち寄る事になっている「お土産買っていってね」的な場所なのだろう。

ただ、我々が行った時は、まだ時間も早く店が開ききってなかった事もあり、何かここで買い物をした人はいなかった。

 

そして、次なる目的地「エレファントビレッジ」へ。

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ぞ、象だ…。

圧倒的に象だ。

日本では決して見る事のできない、至近距離の象に圧倒されているのも束の間、「じゃ乗るぞ」と促され、早々に象乗り体験へ。

 

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いや、これはあれだ。まあまあ怖い。率先してやりたくないタイプの奴だ。そして象の背に設置されている椅子(カゴ?)のハンドメイド感が半端ない。手作り。手すりに全体重を傾けて良いのか躊躇われる。

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道中、下を歩いているラオス人スタッフからサトウキビやらバナナやらを渡される。どうやら移動しながら象に食べさせろ、との事らしい。

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ありえないようなアップダウンを乗り越えながら、グイグイと象達は林を分け入っていく。

そして。

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メコン川へと到着。

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壮観。

※象に乗るやいなやスタッフが「写真撮ってやるからスマホよこせ」と言い、それはまぁ器用に写真を撮ってくださいました。

 

そして川の中へ。

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ギリギリ足が水に浸からない程度でありました。

 

象乗り体験が終わった後は餌やりタイム。

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象の皮膚は、硬いようで、全てを受け止めるような柔軟さがあり、産毛はその繊細な性格を表すかのごとく、チクチクと痛いものであった。

 

終了後、象についてのアレコレを見ながらしばし休憩。

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そして、このタイミングで、このまま引き続き象使い体験(マホート)をする人と、ブッダケイブ(パークウー洞窟)を見に行く人とで別れる事に。

先述の通り、僕は象乗り体験だけではなく、象使い+ブッダケイブのツアーに申し込んでいたため、このままでは象乗り体験のみで象使い体験はできないのかと、やや腑に落ちない点もあったのだが、洞窟の方へ向かう事に。

 

洞窟へは、エレファントビレッジ側のメコン川より船で行くようだ。

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おっと、船にはすでに先客が。

聞いたら、この先客達はまた別のツアーの参加者らしく、彼らもこの前にウィスキービレッジに寄ってきた、との事であった。

 

ガイドはまた新しい人にバトンタッチ。次から次へと手配師に手配されていく参加者達。

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程なくして見えてきたパークウーの洞窟、通称ブッダケイブ

 

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と思ったら通り過ぎて、ちょっとした景勝地へ上陸。

どうやら、やはりなんかの景勝地らしく(笑)ガイドの方が色々と説明してくださるのだが、英語が難しく、ほとんど頭にはいってこない。

ただ、同じメコン川でも、この辺りまでくると水質が綺麗で、地元の人が泳ぎに来る場所だと言ってました。

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確かに。

 

気を取り直して洞窟へ。

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船の渡しがとにかく緊張感ある。もーこの旅は緊張感の連続だ。悪くない。

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仏像まみれ。

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この仏像がなかなか良い顔をしてた。

 

聞いたところによると、こちらの洞窟、遺跡というよりかは、ある時から現地の人々が仏像を持ち寄り、結果このような一大仏像集積地のようになったらしい。

由緒ある遺跡というよりかは、ラオス人の信仰心が作り上げた、温もりの場所という位置付けなのだろうか。

 

そして、洞窟に入る前にガイドより「洞窟内にいる子供達からは決して物を買わないように」とのお達しがあった。

その通り、洞窟内には年端もいかない子供達が、なんとか買ってほしいと土産物を売ってきたのだが、他の観光客同様、スルーした。

あんなに小さな子供が、あのような格好で…。実はこの洞窟を訪れて一番の衝撃が、この子供達であった。

 

洞窟の観光が終了。一応ツアーには昼食が含まれているとの事だったが、もはやアテにしていなかった。

が、やはり昼食が出るとの事で、一路昼食会場へ。

 

と思っていると、どこか見覚えのある景色が。

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あれ、これはさっきのエレファントビレッジでは??

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そう、結局またエレファントビレッジに戻ってきて、どうやらこちらが昼食会場との事。

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昼食はビュッフェスタイルで、セルフカスタマイズで薬味まみれにしたカオソーイが特に美味しかった。

また、ビアラオをご馳走してくださった同行の日本人男性の方、有難うございました。

 

飯も食ったし、もうこれで終わりか…と思っていたところ、「いやいや、この後まだあるよ。お前は象使い(マホート)もやるんだろ? 1dayだろ?」と、まさかの展開が。ビアラオを奢ってくれた男性と自分は、予約の通りキッチリとワンデイ象使いツアーに組み込まれていたようだ。

力強く「イエス、ワンデイ!」と答え、ここから象使いのプログラム開始。

やった!

 

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一応座学めいたのもやるのだが、3分で終了。

超ざっくり乗り方を教えてもらい「乗れ」の一言が言い渡される。

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人間やればなんとかなるのだ、の図。

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道中、後ろに乗った象使いのオッさんにめちゃくちゃ怒られるも、全く英語が通じず何言ってるかわからないため、気合いで乗り切る。

何度も振り落とされそうになった…。

 

コースは象乗り体験と一緒。だがメコン川で象が潜り、象の体を洗うという新たなミッションが追加。当然自分の身体もびしょびしょになります。

 

そんなこんなで象使い体験終了。

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心なしか、少しだけ強くなれた気がします。

 

やって思ったのは、象に乗るのは体幹が重要だなという事。特に掴む場所もないので。のっしのっしとゆっくり動きますが、上下左右に振り回されます。

あとは海外あるあるかもしれませんが、何かあったら完全に自己責任ですね。道中、結構な坂とか岩場とか通りました。運悪く落ちたら無事では済まないでしょう…。もちろん、こちらのエレファントビレッジは最大手らしいので、信頼と実績はあると思いますが。

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とにかく、象に間近に接し、直接触れ合えたのは貴重な経験でありました。

改めて象の目を見ると、吸い込まれそうになる瞳をしているというか、こやつは深淵を見てるな…ってそんな風に見えてきたりもします。

そしてラオス象はとても穏やかでした。

 

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シャワーを浴びて休憩中に発見。どうしようもなく可愛いヌッコとイッヌ。

改めて、全プログラム終了、船でルアンパバーン市街へ戻ります。

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意外と、といってはなんですが、この帰りのメコン川クルーズがとてもよかった。

夕陽になりかけの太陽と、壮大な景色、BGMは船のエンジン音。

最初は、同じく象使い体験を受けてた日本人女子達と話していたのですが、いつのまにか船に乗る全員が無言になり、贅沢な景色と共に物思いにふけるのでありました。

 

市街到着後、ツアーの元締め会社、マニファトラベルの事務所へ。

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ラオスの国家資格(笑)象使い免許を頂きました。

これで職に困る事はありません。

 

参加者の皆さんと別れ、夕暮れの街をぶらぶらしながらホテルへ戻る事に。

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ホテルの前で、見覚えのある奴が…

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ほぼ百発百中で出迎えてくれる、ホテルのイッヌ。

 

シャワーを浴びた後、夕飯へ。

ホテルを出てすぐに、後ろから一台のバイクが近づいてきて、話しかけられる。なんと、今日のツアーで一番最初に会ったツアーガイドだ。(もう、この街のツアーは次から次へとガイドが変わっていくので、ガイドじゃないのかもしれないが、間違いなく今朝最初に会った人)

 

「ブラザーどこ行くんだ? 今日は楽しかったか?」とニコニコしながら聞いてくる。「今からラオ式サウナ行くんだけど、一緒に行かないか? 疲れてるだろ」とか、「ユートピア(ガイドブックで有名なカフェ)行かないか? 乗っけてくぞ」と、しきりに誘ってくる。

こやつ、気さくでいい奴なのだが、人相がクソ悪く、初めての土地で少し気を張ってる自分としては、完全に信用しきれず断ってしまった。(サウナもユートピアも翌日行く事となる)

寂しそうな背中を見せながら颯爽とバイクで去って行った奴。まぁ、たぶんボッタクリではなく単純な好意だったのだろうがしょうがない。ゴメンね、警戒心が強いチキン野郎で。

 

というわけで、改めて本日の夕飯。

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今晩は、純ローカル屋台飯にチャレンジ。

カオソーイ、一杯1万5千キープだった気がします。(約200円)いや、2万だったかも。

あっさりスープと肉味噌のコラボ。胃に寄り添うようなエスニックの旨さ。

 

薬味入れまくりで美味かったのですが、量的に物足りないなと、街を徘徊。

(滋味溢れる味で本当に美味しかった)

 

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夜と交わる瞬間のメコン川。綺麗という言葉すら陳腐。無駄に足を止めてしまう。

 

…と、メコン川沿いをウロウロしてたら、いい感じの店を発見したので、今晩のはしご飯はここに決定。

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BIG TREE CAFE、オシャレカフェでした。

こちらで、実はまだこの地にに来てから食べてなかった、ラオスの郷土料理・ラープを注文。

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うんまそっ!

けど…でかっ!

しかもスティッキーライス(もち米)つきじゃん。

これ明らかに頼むの間違えたな…。

(ラープにスティッキーライスは基本デフォのようです。知らずに頼みごめんなさい)

 

少量だったとはいえ先程カオソーイを食べた後なので、奮闘するも少し残してしまいました。ごめんなさい。味はピリ辛でとーっても美味しかったです。

 

帰りはまたまたナイトマーケットを冷やかしながらホテルへ。

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f:id:watankii58:20200113080716j:imageここのパン屋、毎日美味そうなパン売ってました。
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はちきれんばかりの腹一杯にも関わらず、屋台でフライドチキンを買って晩酌。うん、これは外さない味だ。

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翌日の予定は特に決めておらず。

何をしようか。

ルアンパバーンらしく、行き当たりばったり思うままに動いて見ようか。